Passion News Archives
2003年4月
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4/24 2003
まずは待望の音楽に関するニュースが入った。どのミュージシャンも馴染みのない名前だが、実に興味深いサウンドトラックが期待できそうだ。
全体のオリジナルスコアはカナダ出身の作曲家/音楽プロデューサー、ジャック・レンツJack Lenzが担当。これまでにも数々のエスニック音楽の仕事をこなしてきたベテランらしい。1987年のインド音楽集大成アルバムは伝説的で、またカナダのTV局での12 年に及ぶ Hospital for Sick Children's Telethonなども大きな仕事だ。メルとはおそらくこの辺りを通じて知りあったんじゃないかと思われる。
関連サイト: lenz entertainment
そしてプレイヤーのひとりとして今回名前が上がってるのが、イスラム神秘主義スーフィーSufiに源流を置くカッワーリーQawwali音楽の偉大なる後継者で、これまたカナダはトロントを本拠にして演奏活動をしているカッワール(歌い手)、シャヒド・アリ・ハーンShahid Ali Khanだ。彼はパキスタン出身の世界的に有名な伝説的カッワールであったヌスラット・ファテ・アリ・ハーンNusrat Fateh Ali Khanの弟子でもあり師の音楽は日本でもCDで聴けるのでカッワーリーを知らない方は一聴を勧める。
シャヒドに関してこんな話がある。メルは彼のユニークで美しい歌をレンツを通じて知り、是非ヨーロッパにきて録音されたしと連絡したが、あいにくシャヒドには地元で外せない仕事が待っていた。メルの映画の音楽をやるという光栄がもう少しでオジャンになるところを監督メルは、それならトロントにいたままでいいからゆっくり時間を見つけて録音してくれということで解決。シャヒドは大喜びで張り切っているそうだ。おそらくメルのほうでトロントに出向くことになるだろう。
もうひとり名前が分かってるプレイヤーは木管フルートとネイNey(葦で作った縦笛。由来はたいへん古い。音は木管フルートに似ている)の奏者ロン・アレンRon Allenが決まってる。これから分かるのはメルは音楽も中近東色を強く打ち出したものにするだろうということだ。楽器なども出来るだけ古代の伝統を保ったものを使うらしい。
メルは音楽のミキシングは最終的にロンドンのアビーロード・スタジオで行うという予定だ。編集が全部終わったかどうかというニュースはまだはいってない。
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さて、メルの意図しないところで持ち上がってる反ユダヤ主義論争なんだが、映画も見てないのにいろんな方面からこの映画に対する危機感にも近い意見が出ている。ほとんどがアメリカのユダヤ教聖職者や学者だ。とうとう彼等はメルにこの映画の製作意図をはっきりさせるために、自分達と公開パネル・ディスカッションを行うべしという要求を出して来た!!
ハッキリいって私はもうこういう記事を読むのはうんざりなんだが、実はメルはその発端になったNew York Times magazineの記事を書いたジャーナリストに関しては「臆病者だ。僕に直接対峙して話を聞き出す勇気がないから、家族や友人に近付いた...それも甘言を弄して。あそこには何一つ僕自身の言葉はない。それだけを知ってもらえばいいさ」と最近のインタビューでコメントしてたが、その記事がもたらした波紋については頓着してなかった。それどころじゃなかっただろう。
ところがつい最近何かの用で一時帰国してパブリシストから、あれこれ報告を受けてああだこうだ言われてる事にびっくりすると共に腹も立てたそうだ。
それで今、彼はきちんとした声明を出すべく準備を始めたと言うニュースが入った。
反ユダヤ主義論争に対するメルの公式な声明になるだろう。これで収まることを彼のためにも祈っている。
なお、Tha Passionのアラム語を担当したビル・フルコーによると;
「私はローマのセットにも行って彼ともずっと一緒だったが一体全体なぜメルが反ユダヤ主義者だって考えが出て来たのか頭をひねる。映画にもメルにも全くそんな気配はないし、第一マリア役のマヤ・モルゲンステルンはユダヤ人だ。メルはイエスが死んだ責任を追求する映画を作ってるわけじゃない。大体これは宗教映画じゃないんだ。何かみんな感違いしてるとしか思えないね」とメルを弁護してる。そしてこういうことはメルが多くの人に影響を与える大スターでなければ起きなかったかもしれないとも。
つまりメディアにとってかっこうのネタなんだ。記事が売れるもんね、メルの事書けば。
4/4 2003
たいへんお待たせした(かな?)New York Daily News 取材のMelインタビュー訳後半をアップ。この映画のポイントは....メルがまだまだ謎なぞっぽく明かしていくThe Passion.....セットレポート その2
今日現在まだメルと家族はローマに在住とのこと。撮影は終わってるがもう少したったらマテーラに戻って十字架刑のいくつか細かいところを取り直すという話だ。まだ日程は不明。メルはローマに3軒の家を借りていて彼は夫人と年少の子供達と一緒にいる。もしローマで彼を見たければチネチッタに潜入して迷子になるより、夜になったらPiazza del Popoloの一画にある古くてすてきなBar & Tobaccoショップに行ってみるといい。彼はここによくたばこを買いにくる。運のいいローマっ子がたまにメルとツーショットをとれて大喜びだそうだ。
さて以下はちょっと長くなるがニュースというより、私の意見みたいなことだとまずお断りしておいて;
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前回更新時から一ヶ月の間に当人の預かり知らないところで大議論が起こっていた。かいつまんで書くと;
まず発端はNew York Timesの日曜版誌に載ったフリーランスのライターの記事。何を隠そうこれが以前メルがFOX newsのインタビューで怒っていた例の取材の結果なのだ。なるほど中身はどこまで真実か、本人たち(メルやメルの父親、友だちと言う人たち)の証言を直接きいたわけじゃないので判断は避けたいが、私には偏見と先入観に満ちていてこじつけという感じがし、まるでメルの父上がThe Passionを作ってるみたいな書き方だ。
たとえその父親が過激と思える程の宗教観を持っていようとそれとメルが作る映画とは切り離して述べるべきだと思う。メルが彼の父上の宗教観すべてを共有してるとは思えないからだ。
その記事の反響はアメリカでは当然大きく賛否両論まっぷたつだが、メル支持が大多数というのが嬉しい。議論は今だ大きな掲示板上で続いている。メルからのこれに対するコメントはまだ今のところ公けには出ていない。
私はこの記事を訳すつもりはない。訳すに値しないと見ている。だがどんなことが書かれたか、またそれに対するリアクションに興味あるなら、こちらに記事全文と掲示板があるので参照;
http://www.freerepublic.com/
またこの記事に伴い、ロスアンジェルスのユダヤ教会の最高指導者(ラビ)がメルに対してこの映画を作り直すようやんわりと申し入れたと言うニュースがあった。まだ映画は編集も終わってないというのに!(^^;)
ラビの言い分はこうだ。
せっかくバチカン(カトリック)が60年代に開催された第2回バチカン公会議で、永年に渡るユダヤ教迫害の罪を認め、イエスの死に関する責任はユダヤ人に非ずという主旨の決定をしたのに、それを覆すような恐れのある映画は、みんなに悪影響を与える.....ここまで書いてこれらの宗教の埒外で生活してる私(おそらくあなた達も)はかなりしらけている。
だが歴史的ないきさつを知ると笑えないことは確かだ。また世界で一番多くの信者を持つキリスト教がメルも自覚してるように多かれ少なかれ世界の諸事になんらかの影響を与えて来た(今も)ことも確かで、このあたりに他宗教が反発を感じることも否めないだろう。この問題の根の深さがわかる。
イエスの死の責任などというだいそれた主題を取り上げて書くつもりは私にはないし、もちろんそんな力量もない。またこれはメルの映画の本質から大きくそれることだ。なので興味があればその辺のことは専門家が書いてるいろんな本をすすめる。その上でメルの映画を見ればよいとも思う。たとえば全世界的ベストセラーになった;
ジョン・ドミニク・クロッサン著「誰がイエスを殺したか - 反ユダヤ主義の起原とイエスの死」青土社2001年。
これなどはちょっと難しい部分もあるが聖書を読むよりよほど面白いし、イエスを取り巻く当時の情勢がよくわかって映画の鑑賞の助けにもなるだろう。そして何よりもなぜメルの映画がまだ公開前なのに、これほど議論を呼んでいるのかも分かると思う。2000年前のことなのにこの問題には終わりがないんだということも。さらにこれが今まさに起きている厄介な問題の起原の一つだということも。
そして人の言葉に惑わされずあなたが感じ判断すればいい、というのが私のこの問題に対する考えだ。
珍しく日本のサイトにあらましが比較的詳しく書かれているのを見つけたのでこちらも参考になるだろう。
関連記事 Imfoseek Cinema Aspect ーメル・ギブソンと「The Passion」
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3/14日にアメリカのケーブルカトリックTV局EWTNのニュース番組The World Overが、1月頃のチネチッタにいるメルを捕まえてインタビューを行った。オンライン映像は有料なので保存できないがオーディオだけならダウンロードしてReal Playerで聴くことができる。キャプチャー画像とほんとに一部分だがQuicktimeのムービークリップが手に入ったので、これらで楽しんで(Special thanks to CK for sharing the movie!))
Real Audio(リストをスクロールしてDate Produced: 3/14/03のをダウンロード)
Photos & Quicktime
メルはごく機嫌よくてユーモアたっぷりによく笑い、特に目新しいことは言ってないようだが、改めてこの映画の意義、順調に撮影が進んでること、ジム・カヴィーゼルの青い目を隠すためちょっとだけCG技術を採用したこと、とにかくリアリズムなこと、脚本のひらめきを得たAnne C. Emmerichは「パトリオット」の監督ローランド・エメリッヒの先祖かもね、ガハハハ!...など、ふざけたりも(^^)画像を見ればセットや小道具の素晴らしさも少し分かる。
Picturesページ4にイタリアの雑誌とUSweeklyからの写真を追加。
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