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INTRODUCTION (2005年12月 記) 前監督作「パッション」の衝撃と興奮の余韻も完全に覚め切らない今年夏の初め、Varietyがアナウンスしたメルの新しい監督作品には、内容にというよりその徴候らしきものに思い当たらなかったため、寝耳に水という感じでちょっとびっくりした。だってこっちの頭には久々の映画出演になるだろうというUnder And Aloneのことしかなかったし、確かにメルもその準備に入っていたように見受けられたから。やられた! だが彼のパブリシストによると、メルが脚本を書き始めたのは去年(2004年)の秋。もちろんその前から彼の頭の中にアイデアがあったのだろう。今回は書き上げるのも早く、実行までも約一年とすばやい。映画出演に追われてない自由の身だから、思いどおりに動けるんだろうね。 現に去年の秋頃から表向きはバカンス、裏ではロケハンを兼ねて秘密裏に自家用ジェットでコスタリカ、ホンデュラス、グァテマラなどを巡っている。メキシコは近いからしょっちゅう飛んでいたようだ。スペイン語で書かれている中米のサイトからは今探すと、そんな記事が小さいながら出てくる。(今度はスペイン語かよぉ〜〜^^;) 最初の頃の記事は大雑把で、紀元前1000年頃の古代マヤ文明に典拠を得たアクション・アドベンチャ−ドラマ。メキシコでロケし、これにはもう驚かないが台詞はマヤ語で。現地の俳優やインディオのエキストラを採用し、スタッフもなるべく現地で....ふんふん、いかにも彼らしいじゃないか。 ん、待てよ。紀元前1000年? えらい古い時代だこと。どんなストーリーかしら。そんな頃もうマヤ文明って興っていたっけ...とちょっとおさらい。確かに存在したが、どうも時代設定に関しては情報が正確じゃなかったようで、新しいアナウンスには今から500〜600年前あたりのマヤを舞台に、とある。ずいぶん違うじゃないか。 なら、パッと浮かぶのはちょうどスペインによる征服期の頃。そうか、スペインとマヤ人(というよりこのケースだとアステカ人かな)の戦いの話か...と思うのは実はまだメルの頭の中を知りきってない証拠だった。 メルはこの映画にはひとりたりとヨーロッパ人は出ないという。ってことはカメオ出演でもメルも出ないってこと(手や足ではまた出るかも。笑)。つまりスペイン人による征服前のマヤ人のみの愛と冒険の活劇。つまりキリスト教のキの字も、銃も鎧も馬も出ない。これは面白い。洋物の歴史劇映画でこの四つとも出てこないなんて今まであったかなぁ。 馬とか武具をそろえるのは予算的にも大変だから、製作者メルはうまいことコスト節約をも狙って設定したのかなと下世話な憶測も(^^;)。 今回は撮影前から議論が起こるということも、どこかの団体がいちゃもんつけてくるということも今のところなくて、配給も早々とディズニーが決まっている。 詳しいことはNewsやインタビューなどでお知らせしていく予定だが、とりあえずタイトルのApocalyptoとは...ギリシャ語で "new beginning(新しい始まり)" とか "unveiling(覆いをとること、明らかにすること)”等という意味だそうだ。メルは今回何を始め何を見せてくれるのか。全米公開は2006年12月8日の予定。 このページのtopへ Filmography INDEX |